名古屋別院(東別院)での「宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要」について、今回はそのテーマの深層にある「他者への眼差し」と「参拝の心得」についてのまとめです。
【御遠忌法要】「ともに生きる」とは? 被災地への支援と「四海皆兄弟」の願い
東別院で厳修された宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要。
掲げられたテーマ「ともに生きるーいのちのつながりー」には、単なるスローガンではない、切実な願いが込められています。
苦しみの中にある人へ、継続した支援を
この「ともに生きる」という言葉は、今なお苦しみの真っただ中におられる被災者の皆様への、継続した支援の大切さを表していると私は受け止めています。
震災から時間が経つにつれ、世間の関心は薄れがちです。
しかし、現地の痛みは消えていません。
「いのちのつながり」をテーマにするということは、遠く離れていても、その痛みを我がこととして感じ、支援の手を放さないという決意の表れでもあります。
「四海皆兄弟なり」無関心であってはならない
中国の古い言葉に、このような言葉があります。
「四海皆兄弟(しかいみなきょうだい)なり」
(世界中の人々はみな、兄弟のようなものである)
私たちは、自分の生活が忙しいと、つい世の中で起きている出来事や社会問題に対して「私には関係ない」と目を背けてしまいがちです。
しかし、先人が説かれたように、私たちは深いところで繋がっています。
世の中に起こる悲しみや問題に、決して無関心であってはなりません。
常に考え、心を寄せていく。それこそが、親鸞聖人が歩まれた「御同朋・御同行(おんどうぼう・おんどうぎょう)」の精神に通じるのではないでしょうか。
自分自身の生き方を問う「機縁」として
どうか、今回の御遠忌法要を、単なるイベントとして終わらせないでください。
被災地のこと、社会のこと、そして他者の痛みに寄り添えているかという「自分自身の今の生き方」を真剣に考える、大切な機縁(きっかけ)としていただきたいのです。
皆様には、そのような想いを持って、ぜひご参詣いただきますよう宜しくお願い致します。



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