八事霊園は、少し前までは名古屋で唯一の火葬場がある霊園でした。
私の子供のころは、人が亡くなると「八事行き」、捨てたものは「名古屋港行き」と言われていたほど、地元の人は誰でも知る場所の1つです。
大正時代に名古屋市が整備し、約5万のお墓がありますが、北部には「八事斎場」と呼ばれる火葬場があります。
安楽寺永代供養墓は同じ敷地内にあるため、「火葬の帰りに納骨も済ませたい」と希望されることが時々あります。
確かに、遠方からお越しの方もおられるので、皆さんがお揃いの時に納骨まで済ませることができれば、ありがたい話ですが、安楽寺の場合、浄土真宗大谷派のルールに従い、納骨は49日以降となります。
仏教では、死後7週間(49日間)、追善供養を行うことで、亡くなられた方が来世でも幸せであるように願う、中陰法要(ちゅういんほうよう)が行われます。
この法要は7日毎に行われますが、最初の7日目を「初七日(しょなのか)」と言いますが、葬儀当日に行われることが一般的です。
そして、臨終の日を含めて50日目を「忌明け(きあけ)」と言い、自宅に段ボールなどで作られた中陰壇を取り払う「壇払い」が行われます。
初七日は本来、亡くなられた日を含め、7日後に行うのが正しいと思いますが、葬儀に集まった人が、また数日後に集まるのは大変なので、名古屋では告別式の日に一度に済まされるようになっています。
高齢化社会で家族葬も増え、近い将来、49日法要も葬儀当日に済まされる日が来るのかも知れませんが、現在のところ、忌明けするまでは納骨できないというルールになっています。
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