香典の「香」ってなに?

葬儀

仏教、神道、キリスト教など様々な宗派で、葬式の際に金品を持ち寄りますが、仏式の場合、紙幣を包んで供えることを「香典(こうでん)」といいます。
昔は「香奠」と書きましたが、奠は、奠(そな)える、奠(まつ)るとも読み、神前に物をそなえてまつるなどの意味をもつ漢字です。
仏教のルーツであるインドでは、高価なお香の原木を火葬に使うことが最高の弔いとされ、身分の高い人にしか使うことが許されませんでしたが、それが現在の焼香へと受け継がれています。
八事霊園安楽寺永代供養墓の住職のお嬢さまは、以前にお香の販売店で勤務されており、お店で貴重な香木を見せていただいたことがあるのですが、その単価は金よりも高く1gで5万円ほどです。高いものから、伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)白檀(びゃくだん)などがありますが、高価なものは数珠などに加工され、数百万から数千万もするそうです。
そんな高価なお香ですが、故人との最期の別れに特別なお香を供えるため、お香代を皆でシェアしようとしたことが、香典の始まりとなっています。

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