お寺はいつから葬儀を始めた?

葬儀

奈良時代、聖徳太子が中国に派遣した遣唐使により、日本へと伝えられた奈良仏教系は、現代の宗教と違って仏教を学問の位置づけで扱っていたため、僧侶が葬儀に携わることはありませんでした。
平安時代に入ると、天皇の葬儀に僧侶が登場しますが、あまり積極的に僧侶は葬儀にかかわらなかったようです。
日本の第66代の一条天皇天皇(986~1011年)の葬儀記録を見ますと、入棺から火葬まで天台宗の僧侶ら数名が立ち会ったとありますが、疫病など危険を伴う儀式であったと想像できます。
鎌倉時代に入り、天台宗や真言宗の僧侶らにより、一般庶民の葬儀が行われるようになりますが、これが現代のお寺による葬儀の始まりとも言えます。

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