昨年12月28日夕方に、安楽寺住職ご夫妻よりワードで作った「安楽寺だより第45号」の原稿を受け取り、その日のうちにillustratorでA3見開き4ページにして入稿を済ませ、2022年元旦に間に合うよう納品いたしました。
今回のテーマは「お釈迦様の少年時代第4回 王子の出家」と「蓮如上人(れんにょしょうにん)」です。
蓮如上人と言えば、本願寺を巨大な教団へと導いた中興の祖として有名です。副住職が法要の際に読まれる御文(おふみ)は、蓮如上人が布教のために全国へ送った手紙を編さんしたものです。
本願寺第8代で、親鸞聖人の子孫だと言うことは承知しておりましたが、どのような系統なのか改めて調べてみました。
親鸞聖人には、分かっているだけで7人の子供がいて、妻の恵信尼との間には6人の子がいます。
恵信尼との間の長男 善鸞(ぜんらん)が有名で、息子の如信が本願寺第2代となっていますが、別系統の妹である覚信尼の子孫が蓮如上人へと続いています。
蓮如上人は、お寺の継承者として数えると8代目ですが、親子関係だけ見ると10代目になるようです。
父である在如上人(ぞんにょしょうにん)が、今の浄土真宗のスタイルを確立し、息子の蓮如上人が世に広めたということになります。
蓮如上人の「蓮」はハスのことですが、菅原道真の漢詩「夢阿満(ゆめあまろ)」の結びに、蓮と浄土の話が出てきます。
「擁護吾児坐大蓮」
大宰府に流され幼い我が子を亡くした道真が、「どうぞ我が子を蓮の葉に載せ守り、浄土へと導いでください」との思いで残した詩ですが、大乗仏教の大きな乗り物を、蓮の葉に重ねていたのではないかと思います。
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