安楽寺だより第59号(第18回 王舎城の悲劇⑤)

王舎城の悲劇 安楽寺News
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今回の安楽寺だよりは第59号は「王舎城の悲劇」で3つの福を説かれるお釈迦様です。

今回は、以前お話しした「王舎城の悲劇」の続き、特に母であるイダイケ妃が救いを求めた瞬間のドラマについて、少し掘り下げてみたいと思います。

誰もが救われる「三福」の教え

イダイケ妃の悲痛な叫びに応じ、お釈迦様は神通力を使って王宮の彼女のもとへ姿を現します。そこで説かれたのが、極楽浄土に生まれるための修行法でした。

お釈迦様は、苦しみの中にいる彼女に対し、「三福(さんぷく)の修行」が大切であると語りかけます。

  1. 世間の道徳を守ること
  2. 仏教の戒律を守ること
  3. すべての人を救いたいという大乗の心を持つこと
王舎城の悲劇

足元の暮らしに宿る仏さま

劇的な悲劇の渦中にあっても、解決の糸口は意外なほど「日常の行い」の中にありました。 イダイケ妃への教えを通じて、お釈迦様は私たちに、「遠くの理想郷を夢見るのなら、まずは今の暮らしの中で、周りの人を大切にすることから始めなさい」と語りかけているような気がします。

後に、浄土教の偉大な祖師である善導大師(ぜんどうだいし)は、この教えを通じてイダイケ妃が「無生法忍(むしょうぼうにん)」という境地を得たと解釈されています。これは、どんなことがあっても動じない、安らかな悟りの知恵のこと。牢獄という不自由な場所で、彼女の心は極楽のように自由になったのですね。

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様々な宗派から改宗を悩んでおられる方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご先祖さまや故人の葬儀や永代供養墓を託される前に、お寺の住職様が日々何を大切に守り生きて来られたのか、是非ご一読いただけますと幸いです。

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