東別院(名古屋別院)の歴史と、現代社会における仏教の役割、そして来年に控えた御遠忌法要への決意を込めたご案内です。
【東別院】300年の歴史を胸に。来年の「親鸞聖人750回御遠忌」へ向けて
来年、私たちが親しむ東別院(名古屋別院)にて、いよいよ「宗祖親鸞聖人750回御遠忌(ごえんき)法要」が厳修されます。
大きな節目を前に、改めて東別院の歩みと、今私たちがこの法要をお勤めする意義についてお話ししたいと思います。
「御坊さま」と親しまれて300余年
東別院の歴史は、江戸時代中期にさかのぼります。
本願寺第16代・一如(いちにょ)上人により、古渡城(ふるわたりじょう)の跡地に創建されました。
以来、300数十年もの長きにわたり、「御坊(ごぼう)さま」の愛称で地域の人々に親しまれ、お念仏の教えを広め(布教)、教えを聞く(聞法)道場として発展してまいりました。
現在も、春秋のお彼岸、お盆、報恩講、お正月、そして毎月の縁日(12日・28日)には、多くの参詣者の皆様で賑わいを見せています。
現代社会の「影」と、仏教の光
さて、私たちが生きる現代の日本に目を向けてみましょう。
物は豊かになり、世界有数の長寿社会となりました。一見、幸せな時代のように見えます。
しかしその一方で、家族のつながりは薄れ、老後の不安が増し、「先行きに希望が持てない」と感じる人々が増え続けているのも事実です。
孤独や不安という心の闇は、物質的な豊かさだけでは埋めることができません。
だからこそ、お釈迦様は悩み苦しむ人々のために、人生を生き抜くための「真実の教え」を説かれました。
そして親鸞聖人は、自らの90年の生涯を通して、
「お念仏の教えにふれ、この世に生まれた意義と生きる喜びを見出してほしい」
と、私たちに語りかけられているのです。
今年の春、準備が始まります
変わらぬ教えを、変わっていく時代の中で、しっかりと次の世代へ手渡していくために。
来年厳修される御遠忌法要に向けての具体的な取り組みが、いよいよ今年の春から始まります。
300年続いてきた「御坊さま」の灯火を絶やさぬよう、ご門徒の皆様には、温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。



コメント