ギリシャ神話と春彼岸

ギリシャ神話

2023年の春彼岸法要の案内が出来上がりました。
新型コロナウイルス第8波も収束し、ゴールデンウィーク明けには感染症法上の位置づけを2類から、季節性インフルエンザと同じ「5類」への引き下げが決まりましたが、毎日の新型コロナ感染による異常な数の死者数とインフルエンザの流行も鑑み、案内に「緊急事態宣言」が発令された場合のお知らせを残しました。

さて、首題の彼岸(ひがん)ですが、昼と夜の長さが同じであることから、仏教思想の平等とマッチし、春と秋に法要が行われるようになりましたが、そもそも彼岸とは何のことでしょう?

仏教用語を紐解いてみますと、彼岸とは川の向こう岸のを意味し、こちら側の岸を此岸(しがん)といいます。
こちらの岸では迷いや煩悩に満ち溢れていますが、亡くなられた方々が渡る向こう岸は穏やかな悟りの世界があると解釈されています。
亡くなってから渡る「三途の川(さんずのかわ)」も同様に彼岸と此岸があるのですが、渡し船の係員が2名いて、川を渡るには船賃が発生します。
この渡航の話の起源は古代ギリシャ神話にさかのぼります。
そもそも仏教はインドで生まれましたが、それを日本へもたらしたシルクロードはローマ帝国によって築かれました。
そのローマ帝国があこがれの先輩として崇めていたのが数々の神話を持つ古代ギリシャで、三途の川の話はここから始まります。
ギリシャについては改めて詳しく触れたいと思いますが、普段何気なく使っている日本語の「スクール」「タレント」「トラウマ」「カリスマ」「ヘベレケ」「ドラマ」・・・などなどギリシャ語は仏教伝来と共に日本へ多大な影響を与えており、世界で最初に仏像を彫ったのもギリシャ人です。
仏教を理解する上で古代ギリシャは重要な位置付けを果たします。
ギリシャ神話内では三途の川を渡るのに金貨2枚が必要ですが、これは川を渡る際に背負う人と衣服や荷物を持つ係が2名いるからです。
戦国時代の武将 真田幸村は信仰心の厚い仏教徒でしたが、戦で禁じられていた殺生を行った家来たちが三途の川を無事に渡れるようにと六文銭を旗印に家紋としていましたが、三途の川は3本あって、船賃が2文×3回分とし6文銭となったのではないでしょうか?

真田幸村の六文銭


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