安楽寺永代供養墓の大きな石塔には「俱会一処(くえいっしょ)」と彫られていますが、どういった意味があるのでしょう?

浄土系のお墓ではよく「俱会一処」と刻まれた墓石を目にしますが、「仏説阿弥陀経」と呼ばれるお経の中に「得與如是(トクヨニョゼ)諸上善人(ショジョウゼンニン)倶会一処(クエイッショ)舎利弗(シャリホツ)・・・というフレーズが出てきます。
お経の詳しい説明は、お寺の法話などにお任せするとして、「俱会一処」についてのみ見ていくと、

一(ひとつの)
処(ところで)
俱(ともに)
会(あう)

という意味になります。

「生まれる時も一人」、「亡くなる時も一人」なんて寂しい言葉がありますが、死んでいく先の浄土の世界には、今生きている人間の数千、数万倍の亡くなられた方々が住んでおられます。
この世から見ると、自分一人だけが旅立つことは寂しい話ですが、あの世の浄土の世界から見ると、亡くなった父母兄弟などご先祖様、お世話になった恩師、親しかった友人に、憧れの芸能人まで、会うことの叶わなかった多くの人たちに、再び会うことができます。

安楽寺永代供養墓では、年3回の現地無料法要に100名を超える多くの遺族の皆さんが集まります。
お互い、見ず知らずの人生を歩み、まったく縁の無い間柄で、交わす言葉も少ないですが、見送った故人同士は同じ浄土で仲良くやっているはずです。
私は10年以上欠かさず無料法要の撮影を続けていますが、ここで親しくなり、前回までお元気でいらした方たちが、次にはお亡くなりになり、「俱会一処」の下へと消えて行かれたことが、とても悲しく切ない思いです。
自分たちも、やがて「俱会一処」のもとに、1つの場所で再会を果たす時が来るはずです。
今は、寂しい気持ちでいっぱいですが、それまでもうひと踏ん張り、残された皆さんと、この世で頑張っていきたいと思います。