奈良仏教の南都六宗って何?

仏教

中国(唐の時代)より伝来し、日本の仏教の原点となった最初の宗派が南都六宗(なんとろくしゅう)で奈良の地で広がったので、奈良仏教と言われています。
唐は西暦600~900年ごろですが、様々な異文化が集まる国際都市で、儒教、仏教、道教、ゾロアスター教、キリスト教、マニ教、イスラム教など多様化された宗教が共存していた時代です。
天神様で有名な菅原道真が遣唐使を中止するまでは、仏教の経典だけでなく、中国の先進的な技術や政治制度を学ぶのが目的で、多くの僧侶が派遣され積極的な交流を続けていました。
現代日本の宗派内に閉じこもる、閉鎖的な葬式仏教とは大きく違う時代です。

全部で6宗派ありましたが、現在残っているのは次の3つです。

①法相宗(ほっそうしゅう)西暦662年
 唐時代の玄奘三蔵がインドで学んで中国に持ち帰った唯識論(ゆいしきろん)を説いた教え。遣唐使の一員であった道昭(どうしょう)が日本から中国に渡り、玄奘三蔵の元、同室で学び日本に教えを持ち帰る。薬師寺・興福寺などが有名。

②華厳宗(けごんしゅう)西暦740年
 大方広仏華厳経(だいほうこうぶつけごんきょう)を根本経典とする宗派で、総本山は奈良の大仏で有名な東大寺。大方広仏は、時間も空間も超越した絶対的な存在としての仏という存在について説いた仏典。

③律宗(りっしゅう)西暦759年
 「四分律」など、戒律の研究と実践を行う仏教の一宗派で、幾たびの苦難の末、日本に渡り帰化した鑑真和上(がんじんわじょう)が広める。日本の僧尼が遵守すべきほとんどの戒律のベースとなる。
真言律宗は、ずっと後の西暦1236年に誕生。

奈良の東大寺

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