無料法要は本当に無料なのか?

八事霊園安楽寺永代供養墓 夏の無料法要2022 永代供養墓

結論から申し上げると、本当に無料で行っています。

なぜ無料で法要を続けられるのか不思議に思われる方が多いかと思いますが、管理料や護持会費を徴収せず完全に無料としているのは、お墓を維持する負担を子々孫々に強いてしまえば、数代にわたって維持するのが困難だからです。
別の記事でも触れていますが、お墓を個人で持つようになったのは、八事霊園ができた大正時代からで、人口が増え続ける高度経済成長期のモデルを前提としたものです。
直近5年間では、出生数が死亡者数を大きく下回っており、お墓のシステムそのものが破綻するどころか、それを維持するお寺自体の存続も危ぶまれています。
私は幼稚園のホームページやYoutube動画の製作の傍ら統計調査も行っていますが、令和2年から令和3年にかけて、私立幼稚園数は132園減少し、年間2%の割合で閉園しています。
2000年に幼児教育や保育分野の保護が撤廃され、株式会社の参入により幼稚園数は激減しました。令和3年末時点で宗教法人が運営する幼稚園は、全国にわずか289園しか存在しません。
園児数に着目してみても、全国公立私立園児数は、令和2年に1,078,496人が、令和3年には1,008,815人と、1年で69,681人減で6.5%も減少し、墓じまいの数とも比例しています。

年間の死亡者数は令和3年に143万人を超え増え続ける一方なのに対し、子供の生まれる数は減少し続けています。
AIやロボットが人口減少の穴埋めをすると言われていますが、ロボットは消費者にはなりませんし、お墓を維持し守ってはくれません。
お墓の正確な統計データが存在しないので正確なところは分かりませんが、かつてドル箱で独占的利益を収めてきた幼稚園から、おおよそは推測はできるはずです。

出生数の推移(数年後には亡くなる数の半数しか誕生しません)
H29(2017) 946,065人
H30(2018) 918,400人(前年対比-2.9%)
R1(2019) 865,234人(前年対比-2.8%)
R2(2020) 840,835人(前年対比-2.8%)
R3(2021) 811,604人(前年対比-3.4%)

独占的な専売は、中国の春秋時代に民に作らせた塩を国家が販売することに始まりますが、この塩の利権をめぐってクーデターが起こり、日本の仏教に多大な影響を与えた唐はあっけなく滅亡します。
三国志で有名な諸葛孔明が財政再建に塩を用いたことが有名で、関羽は元々塩の密売人であったことから、商売の神様とする信仰が始まります。
塩は生命の存続に欠かせない大切なものですが、お墓も先祖の魂にかかわる重要なものであるため、専売を逆手に法外な利益を得ては、末永く維持することは困難であろうとの思いで、安楽寺永代供養墓の年間管理料は無料となりました。

日本では明治に入り、タバコ・塩・アルコールなどが専売制となりましたが、タバコは1984年、塩は1997年、アルコールは2001年に、それぞれ専売法が廃止されています。
お墓は自治体か宗教法人しか所有できないよう保護されていますが、人口が減少し宗教離れが加速すれば、専売制が撤廃され、墓地の自由化もありえる話となってきます。


安楽寺の永代供養墓にかかる負担額は、細かく見ると以下のようになっています。

①八事霊園の土地代

八事霊園安楽寺永代供養墓がある場所は、八事霊園内の民間墓地エリアで、安楽寺が所有する墓地なので賃料は発生しませんが、水道代やゴミ処分などの共益費はお寺が負担しています。

②お墓の清掃代

お墓の除草や清掃は、おくりさん(住職の奥様)を支えるお寺のボランティアさんたちの手によって、無償で定期的に管理されています。

③お供えのお花代

法要時の設置されるお賽銭箱により集められたお布施でお供えされるほか、訪れる縁者の皆様により、年間を通して供花が絶えることがありません。

④お墓の修繕費

納骨堂や機械式の永代供養墓の場合、修繕費やメンテナンス料などが永久に発生してきますが、安楽寺永代供養墓はシンプルな従来型の墓石であるため、特別な維持費は発生しません。

⑤年4回の案内送付など文書通信費

住職お手製で年4回発行される「安楽寺だより」や法要のご案内などの印刷代や郵送費はすべてお寺が負担しています。
同時中継の通信費や機材、Youtubeの動画制作などはすべて私がお布施として個人的に負担していますが、安楽寺の檀家(門徒)ではないので、後々は永代供養墓をご利用の皆様の手に引き継いでいただければと考えています。

⑥往復のタクシー代

安楽寺会館から八事霊園までは、タクシーを使って1,500円で往復していますが、2名乗車や渋滞などで時間が超過した場合の不足額は、お寺が負担しています。

⑦人件費

住職ご夫妻、副住職ご夫妻以外に法要時の人件費としては、現地スタッフ1名と交通整理のガードマン、他のお寺から読経に出仕される僧侶へのお布施など見えない部分でもお寺が負担しています。

浄土系の寺院では阿弥陀仏の力のみによって成仏することになっていますが、禅宗系などでは、大衆の威神力(だいしゅのいじんりき)と」呼ばれ、お寺総出のにぎやかな法要が一般的です。
威神力とは、サンスクリット語のアヌバーヴァ(anubhāva)の漢訳で、仏による神力のことを、ブッダ・アヌバーヴァーベナ(buddh-ānubhāvena)と言われます。
語源には「実現し体験する」という意味を持ちますので、大衆の威神力とは、単に僧侶の多さだけではなく「皆の力によって実現し体験できる」というニュアンスになるといえます。
こうして無料法要が10年以上も無料で実現できているのも、陰で支える多くの威神力のお陰ではないでしょうか。

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