お釈迦様については、知らない人はいないほど有名で、その教えは生涯かかっても覚えきれないほどの量があります。
しかし、その誕生についてはよく分かっていません。
生まれたのは今から2500年ほど前で、お寺の法話では、「4月8日生まれ」で「その日は雨が降っていて」、生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言われたと、詳しく誕生の様子が伝えられています。
しかし、いつ生まれたのかはよく分かっておらず、説によっては100年ほど開きがあります。
また、生まれた場所からインド人とされていますが、誕生の地がインドとネパールの国境に近いため、インド人なのか、ネパール人なのかも分かっていません。

「え?インドの首都はネパールじゃないの?」

インドの首都はニューデリー。

ネパールは国の名前で、首都はカトマンズです。

「隣同士なら、ほとんど一緒じゃない?」と思われるかも知れませんが、インド人はヨーロッパの方からやってきた彫りの深いアーリヤ人の血をひき、ネパール人なら日本人そっくりの顔立ちだったことになります。
お釈迦様にとって大切なのは教えであって、自分が何人であろと、それはどうでもよいことで、教えのみを口伝えに広めたようです。
インドでは仏教弾圧が起こり、すべての「記録」が壊されましたが、人の心までは破壊できませんでした。
「記録」ではなく「記憶」に残る教えであったからこそ、2500年も経った現代でも大切に受け継がれているのでしょう。
私たちも、お墓の形にとらわれず、故人が大切にしてきたものを、墓前で手を合わせ、記憶に頼りながら継承して行かなくてはなりません。

夕焼けに包まれるタージマハル(インド・アーグラ)