南無阿弥陀仏に限らず、お経のタイトルには南無が付きますが、南無とは一体なんのことでしょうか?
日本の仏教各宗派では次のように唱えますが、これらは名号(みょうごう)と言います。
名号とは直訳すると「名をもって号(さけ)ぶ」という意味になりますが、各宗派が一番大切にしている教えを声に出して言うことを重要視しています。
名号の始めには「南無(なむ)」が付きますが、これは日本では帰依する(おまかせする)と訳されています。
日本語であるならば、阿弥陀仏(名詞)+南無(動詞)=あみださまにすべてをおまかせする・・・となるでしょうが、中国語では名詞より先に動詞がきます。
各宗派の南無が付く名号は以下の通りになります。
浄土系:南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
※浄土真宗本願寺派では(なもあみだぶつ)、地方では略して(なんまんだー)
時宗:南無阿弥陀仏(なもあみだぶ)
日蓮系:南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)
※ 日蓮正宗や創価学会では(なんみょうほうれんげきょう)
真言系:南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
禅系:南無本師釈迦如来大和尚(ほんすしきゃじらいだいおしょう)
南無本師釈迦牟尼如来(ほんししゃかむににょらい)
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